20170607

訪問介護計画書の実例集

ケアプランと訪問介護計画書の違いって?

ケアプランと訪問介護計画書は、どちらも訪問介護サービスの提供において欠かせない書類ですが、まずはその違いや内容を確認しましょう。

ケアプランは、利用者との面談やアセスメント表などをもとに、主にケアマネジャーが作成するもの。利用者やご家族の希望を盛り込みつつ提供する介護サービスを決め、その全体像を記した、いわばケアの骨組みです。ケアプランの構成は次のようになっています。

【第1表】
利用者および家族の意向と総合的な援助の方針
→ケアの根幹となる援助方針を把握する

【第2表】
解決すべき課題、到達すると予測される長期・短期目標と必要な援助内容
→他の介護サービスも含めて、課題ごとに必要な援助内容を知る

【第3表】
1週間のサービス計画表
→ 利用者の実際の生活状況をイメージする

一方、訪問介護計画書は、ケアプランをもとに利用するサービスごとに作成されるもの。訪問介護計画書は、主に各事業所のサービス提供責任者が作成します。ケアプランの中から訪問介護サービスに関する部分を取り出し、より具体的な記載で、提供するケア内容を示します。つまり、ケアプランを「現場に下ろす」のが介護計画書の役割といえます。ケアプランと違って定型の書式はありませんが、次のような事項を含むのが一般的です。

  • 利用者の課題、長期目標、短期目標
  • 訪問介護における具体的な目標と支援内容
  • 曜日ごとのサービス内容や所要時間

訪問介護計画書は、サービスの質を維持・向上させるためにも、きわめて重要な書類です。どのスタッフが担当しても同じようにサービスを提供できるよう必要な情報を一元化し、それをもとにスタッフ間で情報共有することを意識しましょう。

また、訪問を通して改善すべき点に気づいたら、ケアマネジャーに提案してケアプランや訪問介護計画書を変更できるようにしましょう。利用者の今の状況を反映して、より適切な内容に更新することを意識しましょう。

監修/柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。

イラスト/たかはしみどり

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  • 2017年06月07日

この記事はこの号に掲載されています

ケアプランと訪問介護計画書の違いって?

へるぱる 2017 夏号72ページに掲載

おもな特集

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