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倫理・法令遵守の基本がわかる!

医行為についての法令

医師法第17条解釈について(医政発第0726005号厚生労働省医政局長通知)

「やれること」と「やってはいけないこと」を確認しよう!
介護職員による「医行為」は基本的に認められていませんが、2005年の厚労省の解釈通知で、医行為から除外されるものが示されました。利用者に求められるケースがありますが、違法ですので注意してください。

やれること

  • 水銀体温計・電子体温計による腋下(えきか)の体温計測、耳式電子体温計による体温測定
  • 自動血圧測定器による血圧測定
  • 新生児以外で入院治療が不要な者へのパルスオキシメータの装着
  • 軽微な切り傷、擦り傷、やけど等について、専門的な判断や技術を必要としない処置(汚物で汚れたガーゼの交換を含む)
  • 下記3条件を満たしていることを医師、歯科医師または看護職員が確認したうえでの皮膚への軟膏の塗布(褥瘡の処置を除く)、皮膚への湿布の貼付、点眼薬の点眼、一包化された内用薬の内服、肛門からの坐薬挿入、鼻腔粘膜への薬剤噴霧の介助
    1. 患者が入院・入所して治療する必要がなく容態が安定している
    2. 医師や看護職員による連続的な容態の経過観察が必要ない
    3. 内用薬について誤嚥の可能性、坐薬について肛門からの出血の可能性などがない
  • 爪切り、爪ヤスリによるやすりがけ
  • 歯ブラシなどによる歯、口腔粘膜、舌に付着している汚れの除去
  • 耳垢の除去(耳垢塞栓(じこうそくせん)の除去を除く)
  • ストマ装具のパウチにたまった排泄物の廃棄(肌に接着したパウチの取り替えを除く)
  • 自己導尿の補助としてのカテーテルの準備、体位の保持
  • 市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器を用いた浣腸

※たん吸引や胃ろうは「医行為」にあたりますが、2012年4月より、研修など一定の条件を満たした介護職員に限って認められています。

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以下の行為は、利用者に求められがちですが、「 医行為」にあたります。介護職員が行えば違法になりますので、注意しましょう。

  • 摘便(てきべん)
  • 褥創(じょくそう)の処置(消毒、薬の塗布)
  • インスリン(糖尿病患者)の自己注射

監修/白井孝子
東京福祉専門学校 副校長、看護師・介護支援専門員
看護専門学校卒業後、聖路加国際病院、労働省(現厚生労働省)診療所勤務。小児病棟での終末期看護のあり方から在宅看護に興味を持つ。訪問看護業務に携わる中で、生活支援には保健・医療・福祉の連携が重要であることを体験する。その思いを形にするため、介護福祉士養成にかかわるようになる。

イラスト/坂木浩子

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  • 2017年08月28日

この記事はこの号に掲載されています

医行為についての法令

へるぱる 2017 秋号10ページに掲載

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