20170911

手順書の実例集

サービス提供の流れを把握するための手順書とは

訪問介護における手順書とは、利用者に提供するサービスについて、主に次の3点をまとめた書類のことを指します。

  • 提供するサービスの項目
  • 具体的なケアの方法やプロセス
  • 利用者や家族、家庭環境などに関する留意事項

ケアプランや訪問介護計画書と異なり、手順書はいわゆる必須書類ではありません。多くを記載する必要がない場合は、訪問介護計画書の留意事項の欄などで足りることも考えられるでしょう。しかし、業務の引き継ぎや確認などで実務上必要となるため、手順書を作成する事業所が多いようです。

※特定事業所(加算)の場合は、サービス提供に当たっての留意事項を文書等の確実な方法でホームヘルパーに伝達することが算定要件の一つとなります。

手順書は、初回訪問時に得られた情報に基づいてサービス提供責任者が作成します。その後、実際に訪問がスタートしてから、現場の声に基づいて改良を重ねていくのが理想的です。利用者の状況は変化しますから、現場を最もよく知るホームヘルパーが気づいた点をもとにスタッフ間で情報交換を重ね、手順書を更新し続けることで、よりよいケアに結びつくことでしょう。

逆に、手順書を“固定したマニュアル”ととらえ、「書いてあることだけ行えばいい」という姿勢で現場に臨むのは大きな問題です。提供するサービスが利用者の現状とかけ離れたり、ホームヘルパーの成長を阻んだりすることにもつながりかねません。

現場で実施するサービスと手順書は「互いを映す鏡」の関係であることをホームヘルパーと共に理解し、担当者全員で手順書作成に取り組むよう意識づけすることも、サービス提供責任者の役割だといえるでしょう。

監修/柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。

イラスト/たかはしみどり

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  • 2017年09月11日

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サービス提供の流れを把握するための手順書とは

へるぱる 2017 秋号72ページに掲載

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