20171018

ホームヘルパーにできる認知症ケア

プロとしておさえるべき利用者家族への接し方

最低限おさえるべきポイントをまとめました。ときどき見直してみてください。

自分の経験や考えを押し付けない
ホームヘルパーとして、多くの経験を積んでいることは大きな財産です。しかし、自分の経験や考えが必ずしも正解ではありません。「〇〇するとうまくいきますよ」など、過去に成功したことを絶対だと決めつけ、相手に押し付けるのはやめましょう。

共感の気持ちを大事にする
家族との会話の中には、利用者や介護に参加しない親類への不満など、マイナスの言葉も少なくありません。そういった場合でも、家族の歴史や置かれている状況が背景にあると考え、まずは受け止めることが大切です。

自己覚知を心がける
「自己覚知」とは、自分とは違う考えや価値観を持った人を理解するために、自分自身の価値観、現在の状態、考えを知っておくことです。そうすることで、利用者やその家族に対して、偏見や先入観を持たずに接することができます。プロとして接するうえで、大前提となるポイントです。

介護のプロとして情報提供する
利用者の体調を守る重要な習慣、例えばこまめな水分補給や体位変換など、プロとしての裏付けのある知識は、家族に伝えていくようにします。また、「認知症の家族会」や「認知症カフェ」など、利用者にとって有益な情報は積極的に伝えていきましょう。

家族と距離感を保って接する
利用者の家族の力になりたい、と思うあまり、主観的になりすぎると、相談や愚痴をずっと聞くことになりかねません。その結果、利用者のサービスに支障をきたすことも。大切なのは、プロとしての客観的な姿勢を保つことです。時間内に話を聞いたり、相談に乗ることができなかった場合は、事業所に報告して対応しましょう。

監修/服部安子
社会福祉法人浴風会ケアスクール校長。アドバンスソーシャルワーカー、社会福祉士、精神保健福祉士。訪問介護をはじめ、特別養護老人ホーム、老人保健施設などを立ち上げ、法人内老人部門統括責任者等を経て現職。認知症ケアを中心に、30年以上、地域で取り組む高齢者福祉、障害者福祉に従事。

取材・文/山辺健史(介護ライター) イラスト/さいとうかこみ

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  • 2017年10月18日

この記事はこの号に掲載されています

プロとしておさえるべき利用者家族への接し方

へるぱる 2017 秋号22ページに掲載

おもな特集

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