対応の難しさの原因を認知症の利用者に求めるのではなく、自分たちが利用者を理解できているか、思いをくみ取れているかを振り返る研修に取り組みましょう。
利用者の言動の背景に何があるかを考える
今回は、対応が困難だと感じる利用者の言動の背景に何があるかを考えます。私たちのとる言動に一つひとつ理由があるように、認知症の人の言動にも、それぞれ理由があります。それを理解することが、難しいと思える事例への対応の糸口となることを理解しましょう。
「対応を困難にしているのは自分ではないか」を振り返る
対応が難しい利用者を、つい「困難事例」と呼んでしまいがちです。しかし、困難を感じているのは、むしろ利用者の方では?自分の思いに耳を傾けてくれない、なかなか理解してくれない、嫌だと思うことをしてくる。ホームヘルパーに対してそんな気持ちを抱いていても、認知症の人は言葉で伝えることができないのかもしれません。まず、利用者の立場、気持ちになって「困難」の原因、背景を考えましょう。
研修の進め方のポイント
- 研修の目的を伝えます。
【ポイント】利用者を深く理解する重要性を説明 - ワークショップ形式で研修します。
【ポイント】頭を柔らかくして多様な視点から考え意見を交わすことで新しい視点を得る - 最後に研修内容を振り返ります。
【ポイント】研修で気づいた視点で考えてみる