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ホームヘルパーにできる認知症ケア

【困難事例1】ヘルパーへの暴言・暴力の対応

背景をもとに対応を考えよう!
暴言・暴力があるときは、少し距離をおき、様子を見るのが基本的な対応です。興奮状態のときに何とかしようとすると、逆効果になることもあります。また、焦りや不安から自分も相手の興奮に巻き込まれがちですが、慌てず、ゆっくり、落ち着いた対応を心がけましょう。

輝いていた頃のことを聞いてみる
Aさんは病気になってできないことが増え、自暴自棄になっている可能性があります。そこで、「おみこしを担ぐのってどんな気分なのですか?」「大工をなさっていたとき、どんな家を建てたのですか?」など、輝いていた頃の自分に目を向けられるような声かけをしてみます。「帰れ」しか言わなかったAさんが、「なんで知っているんだ」とおっしゃるかもしれません。生活歴などから、気持ちを動かし、振り向かせることができる話題を考えて声をかけてみましょう。

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時間をかけて心を開く働きかけをする
心を閉ざしている人の気持ちは簡単に動くものではありません。決められた排泄介助をする前に、コミュニケーションを取る時間が必要かもしれません。その場合、ケアプランの変更も視野に入れ、事業所に相談しましょう。

監修/服部安子
社会福祉法人浴風会ケアスクール校長。アドバンスソーシャルワーカー、社会福祉士、精神保健福祉士。訪問介護をはじめ、特別養護老人ホーム、老人保健施設などを立ち上げ、法人内老人部門統括責任者等を経て現職。認知症ケアを中心に、30年以上、地域で取り組む高齢者福祉、障害者福祉に従事。著書『認知症ケアのバイブル(仮題)』(フジメディカル出版)が12月に発行予定。

取材・文/宮下公美子

イラスト/さいとうかこみ

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  • 2017年12月11日

この記事はこの号に掲載されています

【困難事例1】ヘルパーへの暴言・暴力の対応

へるぱる 2017 冬号18ページに掲載

おもな特集

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