171213_1

気づく・知らせる・支援する

【基礎編】虐待の実態と背景を知る

ひと口に虐待といっても、その背景や実態はさまざまです。まずは虐待に「気づく」ことができるように、基本的な知識を学んでおきましょう。

高齢者虐待の実態と高齢者虐待防止法の特徴
厚生労働省が行っている高齢者虐待に関する調査によると、“養護者による虐待”と判断できるケースは年々増加しており、平成27年度には1万5000件を超えています。

高齢者虐待に関する法律としては、通称「高齢者虐待防止法」がありますが、この法律の正式名称は、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」であり、虐待を受けている高齢者の尊厳を守るだけでなく、虐待者となる養護者への支援も規定されているのが特徴です。ここでいう「養護者」とは、「高齢者を現在、養護している者」を指し、同居や近隣に住む家族をはじめ、血縁関係がない人でも、その対象となります。

171213_2

虐待を生む背景
虐待が起こる要因としては、「介護疲れやストレス」によるものが多いですが、それと同じくらい多いのが「虐待者の障害・疾病」です。こうした事実は、単に虐待を受けている人への支援だけではなく、虐待に至った養護者にも支援が必要であることを示しています。虐待の背景や原因には、さまざまな事情が絡み合っているということを覚えておきましょう。

監修/川端伸子
公益社団法人あい権利擁護支援ネット講師。社会福祉士。医療ソーシャルワーカー、東京都福祉保健財団高齢者権利擁護支援センター長として相談支援、研修を担当。現在は同センターにてアドバイザーを務める。

文/櫻井啓示

※ 出典:いずれも「平成27年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」(厚生労働省)より

関連記事

  • URLをメールで送る
  • このページを印刷する
  • 2017年12月13日

この記事はこの号に掲載されています

【基礎編】虐待の実態と背景を知る

へるぱる 2017 冬号26ページに掲載

おもな特集

  • 脱!人材不足のために[2] WEBサイトで職場の様子を伝えよう!
  • 正しい知識とプロの備えで感染症対策をしよう
  • 認知症ケア[4] 「困難事例」にどう対応しますか?

ほか

いま、困っているのは…

いま、人気の記事