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サービス提供記録の実例集

サービス提供記録の “証” となる必須書類

サービス提供記録は、ホームヘルパーが毎回のサービス提供後に必ず作成します。ケアプランや訪問介護計画書に基づいたケアを実施したことを公式に記録しておくもので、介護報酬を算定・請求するにあたっての裏付けにもなります。実地指導の際は念入りにチェックされ、不備があれば介護報酬返還の対象になってしまうこともあるため、最も重要な介護書類の一つと言えるでしょう。

本来、サービス提供記録は「利用者向け」と「事業所保存用」の2つが必要となりますが、複写式の用紙を採用しているケースが多いようです。書類の様式は事業所ごとに定めることが可能ですが、次のような内容を記載することが求められています

  •  サービス提供日・時間
  •  利用者およびホームヘルパーの名前
  •  身体介護か、生活援助か
  •  提供したサービスの内容
  •  利用者の心身の状況
  •  その他必要な事項

利用者や家族にとっては、提供されたサービスを承認するための書類というだけでなく、サービスについて書面で情報共有されることで安心感が得られます。特に利用者と家族が離れて暮らしている場合、記録により利用者の様子がわかることは、家族にとって大きな意味のあることなのです。

一方、事業所にとっては、介護報酬の請求の根拠となるほか、連続性のあるケアを実現するためにも活用できる書類です。サービス提供の記録を見返せば、複数のホームヘルパーが関わる場合でも情報を把握しやすく、よりよいサービスにつなげることができるからです。さらに、万が一トラブルが起こった場合に、適切なケアを行った証明となる書類でもあります。

その日に起こったことすべてを記録するのは不可能ですから、重要度の高い情報に絞って書き記すことが大切です。具体的には、「いつもと比べて変化を感じた点」「その日の利用者の体調や心情が伝わる場面」などを優先するといいでしょう。特に、自由記述欄へ的確に記載するにはコツが必要です。

監修/柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。

イラスト/たかはしみどり

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  • 2017年12月20日

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サービス提供記録の “証” となる必須書類

へるぱる 2017 冬号72ページに掲載

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