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やってしまいがちな実例で考える「介助術」 第4回 姿勢と技術

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やってしまいがちな実例で考える「介助術」 第4回 姿勢と技術

日々のサービスを行うなかで、ついやってしまいがちで、実は利用者とのコミュニケーションがうまくいかない原因になっているような行為を、毎号、テーマごとに解説。NG例とOK例を、イラストで分かりやすくお見せします。

今回は介助の姿勢と技術面からみた、やってしまいがちな介助例を紹介します。自分の都合や普段の慣れから、間違った介助をしていませんか? 介助術の基本は利用者と介護者、双方が安全で安楽であることをベースに考えられたものです。もう一度確認して、事故やけがのトラブルを未然に防いでいきましょう。

OK 手首とひじの関節を下から支えて腕を動かしている。

NGとOK。その違いは何だと思いますか?

利用者の腕を曲げたり動かしたりするときは、手首とひじの2つの関節を下から支えるように持つのが基本です。このように持つことで関節への負担が軽減されます。NGのように手首だけを持って腕を動かしてしまうと、動かしたときに痛みや不快感を与えてしまうおそれがあります。必ず2つの関節を支えることを意識して介助しましょう。

本誌では、他にも様々な場面で、やってしまいがちな実例を取り上げて解説していきます。

監修/北田信一
看護師。介護支援専門員。東京都立大塚看護専門学校卒業。精神科病院病棟看護師長、看護専門学校専任教員、介護福祉士養成施設専任教員(教務課長)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがも運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練馬で訪問看護に携わる。教員時代より日本社会事業大学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育にかかわる。

 

イラスト/竹口睦郁

この記事は『へるぱる 2021年1・2月号』に掲載されています

巻頭特集は「看取りケアを支えられるホームヘルパーに」。実際に経験された方も、経験されたことのない方も、特別なことだと思うことが多いのではないでしょうか。監修の松井奈美先生は、「いつものケアの延長線上に考えてほしい」とおっしゃいます。利用者の自立を目指し、よりよい暮らしをサポートするという、訪問介護に求められる本質は変わらないのだから、と。そのうえで、家族や他の職種と連携していくことや、変化していく利用者の状態に応じた支援ができるよう、知識や心構えを身につけ、その日が来た後には、ホームヘルパー自身の心のケアも大切です。『へるぱる』では、今号を「心構えと気持ちのケア編」とし、次々号の5・6月号では具体的な身体介護の方法などをお伝えする予定です。あわせて活用していただければ、と思います。

また、研修特集①は「コロナ禍だからこそ大切にしたい“口腔ケア”」です。口は感染症の入り口であり出口である、と言われています。感染を恐れる気持ちから口腔ケアの訪問サービスを遠ざけたり、歯科受診をためらうことによって高齢者の全身状態が悪化することが心配されています。注意すべき点をしっかり押さえて、ホームヘルパーも利用者も感染症にかからない&かからせないための注意点をおさえましょう。

研修特集②は「利用者の権利も守る! よりよいサービスは倫理・法令遵守から」です。イラストなどを豊富にわかりやすく解説します。

発売日 2020年12月1日 定価 1,940円(本体1,764円+税10%)

へるぱる2021年1・2月号

特集内容

巻頭特集

看取りケアを支えられるホームヘルパーに
-心構えと気持ちのケア編-

研修特集1

コロナ禍だからこそ大切に

口腔ケアで感染症にかからない&かからせない

研修特集2

利用者の権利も守る!

よりよいサービスは倫理・法令遵守から

  • やってしまいがちな実例で考える
    介助術[第6回]
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第12回]
  • 働きやすい職場づくり[第6回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第10回]
  • 高齢者の薬&生活への影響[第4回]
  • 障害のある人への支援
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け!
    知っとこ! 介護ニュース
  • ホームヘルパー奮闘体験
  • 愛すべきヘルパーな日々
  • 実例でわかる、応用できる!
    訪問介護の書類の書き方
  • バックナンバー販売店リスト
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