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服薬とだ液の関係

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服薬とだ液の関係

こんな経験ありませんか?

  • 最近、食べ物の好みが変わった
  • 唇がカサカサになっている

上記のような場面に遭遇したとき、あなたならどこに原因があると考えるでしょうか? 原因の可能性の一つとして思い浮かべてほしいのが「だ液」です。

普段の生活で「だ液」を特別に意識することは少ないでしょう。しかし、高齢者の場合、加齢や飲んでいる薬の影響などにより、だ液の分泌が減る場合が多く、その結果、日常生活に支障をきたしてしまいます。

だ液の分泌を促すことが、「食べる」「話す」「表情をつくる」という大切な行為を支える口腔機能の改善につながり、利用者のQOL(生活の質)を高めることにつながることを意識しましょう。

だ液には、どんな働きがある?

だ液は、だ液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)から、1日平均1.502L分泌されています。そのだ液には、洗浄作用・消化作用などの働きがあり、まさに「口の中のお医者さん」といえます。

だ液の量が減ると、何が起こる?

だ液の分泌量が減ると、第一に口の乾きが起こり、その状態が続くと、さまざまな問題が起こります。これらは相互に関係しあい単純ではないですが、代表的な作用と症状について紹介します。

 

堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断 』(じほう)などがある。

イラスト/佐藤加奈子

この記事は『へるぱる 2019年7・8月号』に掲載されています

巻頭特集は「福祉用具を見直そう!」です。介護ベッド、車いすなどの基本の福祉用具の使い方として、“意外に知られていない機能”プロの介護職として知っておきたいことを改めて考えます。

また、高齢者の脱水・熱中症が毎年問題になっていますが、その早目の対策&「事故再発防止」を、研修特集としてお届けします。

へるぱる2019年7・8月号

特集内容

巻頭特集

利用者に合った使い方、できていますか?

福祉用具を見直そう!

研修特集1

早め早めが何より重要!

脱水・熱中症予防

研修特集2

個別の分析が

事故再発防止につながる!

  • 症状別介護の基本[第3回]
    ─脳血管障害─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第3回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第3回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第3回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
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