20180824_01

【研修】虐待防止

養介護施設従事者等による虐待の分類と実例【前編】

「養介護施設従事者等」とは、介護保険法や老人福祉法で規定されている介護施設・事業の業務に従事している人のことで、ホームヘルパーも含まれます。いわば“介護のプロ”による行為のうち、どんなものが虐待に当たるのでしょうか。高齢者虐待防止法による5つの分類をもとに、具体的に見ていきましょう。

身体的虐待:高齢者の体を傷つけたり苦痛を与えたりすること

  • 殴る、つねる、やけどをさせるなど痛みや外傷を与える
  • 医学的判断に基づかない痛みを伴うようなリハビリを強要する
  • 嫌がっているのに、無理やり食事を口に入れる
  • 移乗の際に体を無理に引きずったり、必要以上に高く持ち上げたりする
  • ベッドに縛りつけたり、外から鍵をかけて部屋に閉じ込めたりする(※)

など

※介護保険施設等では、「緊急やむを得ない」場合をのぞき、身体拘束やその他の行動制限は原則として禁止されています

20180824_02

放棄・放任(ネグレクト):高齢者を養護すべき職務上の義務を著しく怠ること

  • 受診させない、救急対応を行わない
  • 処方どおりの服薬をさせない
  • 水分や栄養を摂取させない、管理を怠る
  • 生活に必要なメガネや義歯を使用させない
  • 冷暖房を使わせないなど劣悪な環境に長時間置く
  • 同僚(介護職)や家族からの虐待行為を放置する

など

監修/小川久美子
公益社団法人あい権利擁護支援ネット講師。社会福祉士。多様な高齢者福祉施設の現場経験に基づき、高齢者虐待対応や成年後見に関しての助言・指導を行うほか、全国で数多くの研修を担当する。

イラスト/尾代ゆうこ

参考文献:『「その人らしさ」を大切にしたケアを目指して』(公財) 東京都福祉保健財団

関連記事

  • URLをメールで送る
  • このページを印刷する
  • 2018年08月24日

この記事はこの号に掲載されています

養介護施設従事者等による虐待の分類と実例【前編】

へるぱる 2018年9・10月号24ページに掲載

おもな特集

  • ケアマネジャー&医療職との連携を目指して! ホームヘルパーに求められる医療の知識とは?
  • 現場で慌てないために 緊急時に備えていますか?
  • “虐待”の芽を摘むために 日々のケアからできること

ほか

いま、困っているのは…

いま、人気の記事