20190208_01

事例から考えるあいまいゾーン

【事例】一部介助の利用者から頼まれた食事の全介助

Q 一部介助の利用者から「初めから食べさせてほしい」と頼まれました。対応できますか?
新規契約をして1ヵ月が経過した利用者です。最初のうちは、こぼしながらも自分で食べていたのですが、疲れてしまうのか、最近はホームヘルパーに食べさせてほしいと訴えるようになりました。

訪問介護計画書では、「左手を使って食べることを声かけや見守りで支援する。疲労や震えがあれば食事介助もおこなう」となっているので、介助できなくはないのですが、頑張ればまだ自分で食べられそうなときも介助を求めてきます。

本来は頑張り屋で、入院中は同じ病気の患者さんと「どちらが先に退院できるか」を張り合いながらリハビリに励んでいたそうです。しかし、自宅に戻ってからは、徐々に依存的な言動が目立ちはじめました。

A 全介助は適切ではありません。“自分で食べるメリット”を上手に伝え、自立に向けた支援をおこないましょう。
この利用者の場合、リハビリ中は頑張るけれど、いざ自宅での食事となると、ついつい甘えが出てしまうのでしょう。でも、その要望に応えて介助をしてしまうと、左手の機能が低下してしまうなど、自立とは真逆な支援となり、不適切と判断されます。

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

関連記事

  • 【事例】寝たきりの利用者から「寝たまま食べさせてほしい」と頼まれたら(3/8 公開予定)
  • URLをメールで送る
  • このページを印刷する
  • 2019年02月08日

この記事はこの号に掲載されています

【事例】一部介助の利用者から頼まれた食事の全介助

へるぱる 2019年3・4月号50,51ページに掲載

おもな特集

  • 利用者との コミュニケーションを見直そう!
  • 医療の現場に聞く 感染対策これが大切!
  • 利用者目線で考える プライバシーの保護とは?

ほか

いま、困っているのは…

いま、人気の記事