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事例から考えるあいまいゾーン

【事例】尿意・便意があいまいな場合の支援

Q 尿意・便意があいまいなためトイレ介助をしても、不発に終わることが多いです。それでも支援を継続していいですか?
【現在の状況】
2年前にアルツハイマー型認知症と診断され、1年前から介護保険サービスを利用している利用者です。尿意・便意があいまいで、意思表示ができるとき、できないときがあります。一応、紙パンツを着用していますが、本人はまったく気にしていません。むしろ、「トイレに行くのは面倒だから、紙パンツでいい」というときもあります。

できればトイレで介助したいのですが、訪問介護では決められた時間でしか対応できないため、トイレに行っても出なかったり、既に紙パンツに排泄していたりする場合があります。それでもトイレでの排泄介助を継続したほうがよいでしょうか?

A 歩行が自立しているのですからむしろトイレでの排泄介助は継続すべきです。
訪問介護サービスの基本は自立支援です。私たち訪問介護職が自立をあきらめてはいけません。わずかでも可能性がある限り、自立につながる支援、この場合であればトイレでの排泄介助を続けましょう。

本誌では利用者の詳しい情報のほか、対応の考え方を丁寧に解説しています。

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 第3次改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

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  • 2019年05月08日

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【事例】尿意・便意があいまいな場合の支援

へるぱる 2019年5・6月号52,53ページに掲載

おもな特集

  • 要介護度をあげないために 高齢者の栄養を考えよう
  • 初心とプロ意識を忘れない 「接遇」の心得
  • 読み手に伝わる、ケアに生かせる書類の書き方 例文つき

ほか

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