訪問時刻は厳守
サービスを提供する立場として、時間を守るのは当然であり、相手との信頼関係を築くためにも、決められた時刻に利用者宅に着くようにします。よかれと思ってサービス開始時刻より前に入ったり、逆に終了時刻を過ぎて延長したりすると、利用者の負担額が変わることも。やむをえず時間を変更する際は、サービス提供責任者に相談しましょう。
歩きスマホはやめよう
深刻な社会問題になっている歩きスマホ。人や自転車の通行の妨げになり、大きな話し声も近所迷惑です。見る人が見れば、ホームヘルパーであることはすぐわかりますので、節度をもって行動を。サービス提供中の使用を控えることは言うまでもありません。
自転車・バイクは指定された場所に
自転車やバイクを停める場所は、事前に利用者に確認しておき、その場所に停めるのがルールです。が、時には利用者から「隣の家の〇〇に」と指定されたものの、隣家に話が通っておらず、トラブルになるケースも。その際は、改めてサービス提供責任者からお隣にご挨拶し、許可をもらっておきましょう。
インターフォン、ここに注意!
インターフォンを鳴らしてすぐに応答がなくても、2回めを鳴らすのは少し待って。動作がゆっくりの高齢者は、応答するのも、玄関に出るのも、時間がかかります。また、相手が「はい」と応答しても、「〇〇事業所のホームヘルパーの□□です」と大声で名乗るのではなく、「□□です」と簡単に名前だけを。事業所名は扉の中に入ってから伝えましょう。訪問介護を利用していることを近所に知られたくない家もあります。
監修/柏瀬美奈子
ヒューマンライフケア株式会社・人材開発室 主任講師。介護福祉士。施設介護、通所介護、訪問介護などの職を経て、人材育成、資格講座の講師を担当。2013 年より現職に就き、研修企画、業務開発などに従事。これから「介護」を目指す人の熱い想いを支え、その教育・研修を行うことで、地域・社会への貢献を果たしている。取材・文/寺尾まり イラスト/フジサワミカ