訪問介護に役立つ!研修資料に使える!へるぱる

アセスメント表を作る際の2つの悩み

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アセスメント表を作る際の2つの悩み

【よくある悩み1】すぐに話が途切れてしまいます

A.「〇〇はできますか? できませんか?」という一問一答を繰り返すだけでは、すぐに話が終わってしまい、深い聞き取りになりません。ポイントとなるADL・IADLについて、利用者ごとに困っている点が違うという意識を持って話を聞き出しましょう。例えば、同じように「買い物に行くのが大変」という内容でも、「 ひざの痛みで店まで歩くのが大変なAさん」と「認知機能の低下で支払いが難しいBさん」では、まったく異なる支援が求められるはずです。また、部屋の様子や服薬状況など、話以外から収集できる情報も大切です。

【よくある悩み2】デリケートな話に踏み込めません

A.特に排泄行為などデリケートな話題について、アセスメント中にすべてを聞き出すのは難しいもの。聞く相手や場所を変えるなどして、徐々に情報を集めていきましょう。例えば、利用者だけ・家族だけと話す時間を設けたり、帰りがけの玄関先でさりげなく追加の聞き取りをしたりと、本音を引き出せるような工夫を凝らしてみましょう。また、認知機能や精神状態を聞き取る際には、「うつ状態になることはありますか?」など直接的な聞き方をするのではなく、趣味や友人関係、生活パターンといった具体的な行動に関連させて尋ねる方法がよいでしょう。

本誌ではアセスメント表のほか、「訪問介護計画書」「手順書」等各書類の書き方のポイントをわかりやすく解説しています。

 

柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。

イラスト/仲野ひかる

この記事は『へるぱる 2019年1・2月号』に掲載されています

巻頭特集は、満を持しての“介護保険制度改正”です。膨大すぎてわかりづらい通知を読み解き、4月から改正施工されている法令の中で、訪問介護にとって一番大きな変更点は何なのか? をわかりやすく解説します。

また、必須の研修から“倫理・法令遵守”をどう考えるべきか? 認知症の症状だけではなく、認知症の人の気持ちになって考えてみよう、という特集をお届けします。

へるぱる2019年1・2月号

特集内容

巻頭特集

これだけ読めば丸わかり!

訪問介護で押さえるべき「介護保険制度改正」

研修特集1

介護職として

倫理・法令遵守をどう考える?

研修特集2

認知症の人の気持ちを知ろう!

  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第10回]
  • 基本の介助術[第6回]
    食事・口腔ケアをマスターしよう!
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第6回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第9回]―便秘―
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第6回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ
  • 実例集[第6回]アセスメントからモニタリングまで
    1人の利用者の書類を通して見る
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