訪問介護に役立つ!研修資料に使える!へるぱる

サービスを“見える化”する訪問介護の手順書

記事

  • ホームヘルパー
  • 利用者
  • 実例
  • 手順書
  • 書類
サービスを“見える化”する訪問介護の手順書

手順書の大きな特徴の一つは、ケアプランや訪問介護計画書と異なり、いわゆる必須書類ではないということです。記載すべき情報が少なければ、あらためて手順書を作成することはせず、訪問介護計画書に「留意点」や「手順」の欄を設けることで十分なケースもあります。

法令上も、サービス提供責任者の責務として手順書の作成を明示しているわけではありません(ただし、[特定事業所加算]の算定には、サービス提供に当たっての留意事項を文書等の確実な方法でホームヘルパーに伝達することが要件の一つとなります)。

しかし、実際には業務の引き継ぎなどで使用されることが多いため、手順書の作成に力を入れている事業所は少なくありません。

手順書の一例と書き方のコツ

コツ1 使い方に合わせて作成する

「個人情報を隠して現場に携行する」「 必要部分のみ各自がメモする」「 すべて頭に入れて訪問する」など、手順書の使い方は事業所や現場によってさまざま。必要なフォーマットや記載する分量についても、使い方によって違いが出ることを意識しましょう。

コツ2 シンプルかつ視覚的に表現する

訪問するホームヘルパーが必ず知っておきたい要点を、簡潔にまとめるのが手順書です。箇条書きを基本としてシンプルに記載し、図やイラスト、記号なども活用しながら「 一目でわかりやすい」 書類を目指しましょう。

コツ3 必要に応じて改善していく

手順書は利用者や家族への交付義務がなく、ケアプランのように定められた書式も存在しない自由度の高い書類です。必要に応じて、自分たちが使いやすいように書類のフォーマットを積極的に改善していくとよいでしょう。

 

柴田範子(しばた・のりこ)
NPO 法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト「くじら雲」を運営する。神奈川県ボランタリー活動推進基金審査会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。

 

この記事は『へるぱる 2018年7・8月号』に掲載されています

ミスや事故が起きてしまった時、どうすれば“利用者からのクレーム”まで発展しないようにできるか。それは、直後からの対応にかかっています。何に気をつけるべきか。具体的な事例と、考え方から探ります。研修資料としても使える特集です。
他にも、おむつトラブル、食中毒・感染症予防、介護保険改正の最新情報、老計第10号の解説、書類の実例集など、訪問介護ならではの役立つ内容を、わかりやすく解説します。

へるぱる2018年7・8月号

特集内容

巻頭特集

事例から対応のポイントを知る

「クレーム」を発生させない!深刻化させない!

研修特集1

基本の予防策にプラスして実践!

食中毒・感染症から利用者を守ろう!

研修特集2

おむつトラブル

解決は5つの視点で考える!

  • 基本の介助術[第3回]
    排泄ケア・おむつ交換をマスターしよう!
  • もう悩まない!
    サービス中のあいまいゾーン[第7回]
  • 「老計第10号」ポイントはここ![第3回]
  • ホームヘルパーが知っておきたい!
    医療の知識[第6回]―口腔内の衛生―
  • 2018年 介護保険制度改正で訪問介護はどうなる?[第3回]
  • サービス提供責任者がイキイキ
    働きやすい事業所づくりの秘訣[第3回]
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
    へるぱるカフェ ―愛すべき ヘルパーな日々―
  • 実例集[第3回]手順書
    手順書に必要なことは?
  • おたよりお待ちしてます!
  • 訪問しました!
    キラキラ へる★ぱる
  • へるぱるPICK UP
  • 切り取って使えます!
    食材がないときのお助けレシピ
  • 年間購読お申し込みでプレゼント!
  • アンケートはがきの回答でバッグプレゼント!
年間購読はコチラから
紙版を買う
  • Amazon.co.jp
  • 楽天ブックス
デジタル版を買う
  • 書店によってはお取り扱いが無い場合がございます。あらかじめご了承ください。
  • デジタル版は紙の雑誌と内容が異なる場合や掲載されないページがある場合がございます。また、印刷はできません。あらかじめご了承ください。
お知らせ/新着記事一覧