利用者宅には介護ベッドや車いすなどの福祉用具が当たりまえのようにありますが、なぜそれがそこにあるのか考えたことはありますか？
1つひとつが利用者のケアプランに基づいて選ばれたもので、利用者が目標としている生活のあり方を実現させるために選ばれて利用者の元にあります。ですから、同じ福祉用具でも使う人によって目的や使い方も異なるというのが大前提。
福祉用具は「1人ひとりに合わせて使う」ことがとても重要になるのです。
そのためには、福祉用具の基本的な知識や福祉用具を使ったさまざまな介助の仕方を知っておく必要があります。
これから、
福祉用具を適切に使うための介助術を学んでいきましょう！
第1回目は、介護ベッドを取り上げます。誌面では、利用者の写真を多数掲載して実例を紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
監修／市川洌
早稲田大学理工学部卒業。東京都補装具研究所、東京都福祉機器総合センターで福祉機器の研究等に従事したのち福祉技術研究所株式会社を設立。高齢者・障害者に対する各種福祉用具支援やコンサルティング、福祉関連従事者に対する福祉用具支援を中心とした講習会・講演等を積極的におこなっている。著書に『ひとりひとりの福祉用具─福祉用具支援概論─』（日本工業出版）、『滑らせる介助の技術 スライディングシート・トランスファーボードの使い方』（中央法規出版）など多数。
イラスト／藤田侑巳
