想像と創造、2つの「そうぞう」で不安を安心に変えよう!
知らない場所や初めての人と会うとき、勝手がわからないことをするとき、人は誰でも不安な気持ちになったり、ときには混乱したりします。認知症の人は、認知機能の低下や記憶障害などにより、そのような場面に頻繁に遭遇していると想像できます。
認知症については、まだ解明されていないことも多いですが、今回の特集では、認知症の人が普段どのような不安や混乱を抱えながら生活しているのか? どんなことがきっかけで自信を失っていくのか? 「想像」をふくらませて、その人の持つ不安を安心に変えるためには、どのようなケアが「創造」できるかを考えていきましょう。本誌では、そのヒントとなる知識やケアの考え方を紹介します。
不安を安⼼に変えるヒント
- 病気を正しく理解する
- 症状を正しく理解する
- 利⽤者と「なじみの関係」をつくる
- 認知症の利⽤者との接し⽅を知る
- 「想像」して、できることを「創造」する
本誌では各ヒントについて事例を交えながら解説しています。
監修/北⽥信⼀
看護師。介護⽀援専⾨員。東京都⽴⼤塚看護専⾨学校卒業。精神科病院病棟看護師⻑、看護専⾨学校専任教員、介護福祉⼠養成施設専任教員(教務課⻑)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがも運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練⾺で訪問看護に携わる。教員時代より⽇本社会事業⼤学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育にかかわる。
イラスト/しまだ・ひろみ