看取りケアでは、利用者や家族への関わり方だけでなく、“最期”に向き合うホームヘルパーの心を支えることも大切です。
- 看取りが近づいて医療ニーズが増えてくると、介護職としての限界を感じがち
- ホームヘルパーが最期の瞬間に立ち会うケースは比較的少なく、後から利用者の死を知らされるため、気持ちの区切りをつけるのが難しい
こうした側面があるため、看取りケアに関わるホームヘルパーは無力感や喪失感を覚えることが多く、サービス提供中から看取り後に至るまで、管理者やサービス提供責任者からの適切なサポートが欠かせません。
本誌では、事業所として、どのような取り組みをすべきか、どのようにサポートしていくべきかを、「サービス提供中にすべきこと」「看取りの後にすべきこと」の2つにわけて、詳しく紹介しています。
監修/松井奈美
植草学園短期大学福祉学科教授。介護福祉士、介護支援専門員。1986年に千葉県習志野市役所福祉課に入庁し、ホームヘルパーとして勤務しながら東洋大学大学院福祉社会システム専攻を修了。浦和大学短期大学部介護福祉科専任講師、新潟医療福祉大学社会福祉学部社会福祉学科講師、日本社会事業大学准教授などを経て現職。著書に『無理なく楽しむ在宅介護シリーズ2 知っておきたい在宅ターミナルケア』(社福協)などがある。
イラスト/たかはしみどり
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看取りケアを支えられるホームヘルパーに①
この記事は『へるぱる 2021年1・2月号』に掲載されています
巻頭特集は「看取りケアを支えられるホームヘルパーに」。実際に経験された方も、経験されたことのない方も、特別なことだと思うことが多いのではないでしょうか。監修の松井奈美先生は、「いつものケアの延長線上に考えてほしい」とおっしゃいます。利用者の自立を目指し、よりよい暮らしをサポートするという、訪問介護に求められる本質は変わらないのだから、と。そのうえで、家族や他の職種と連携していくことや、変化していく利用者の状態に応じた支援ができるよう、知識や心構えを身につけ、その日が来た後には、ホームヘルパー自身の心のケアも大切です。『へるぱる』では、今号を「心構えと気持ちのケア編」とし、次々号の5・6月号では具体的な身体介護の方法などをお伝えする予定です。あわせて活用していただければ、と思います。
また、研修特集①は「コロナ禍だからこそ大切にしたい“口腔ケア”」です。口は感染症の入り口であり出口である、と言われています。感染を恐れる気持ちから口腔ケアの訪問サービスを遠ざけたり、歯科受診をためらうことによって高齢者の全身状態が悪化することが心配されています。注意すべき点をしっかり押さえて、ホームヘルパーも利用者も感染症にかからない&かからせないための注意点をおさえましょう。
研修特集②は「利用者の権利も守る! よりよいサービスは倫理・法令遵守から」です。イラストなどを豊富にわかりやすく解説します。
発売日 2020年12月1日 定価 1,940円(本体1,764円+税10%)
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看取りケアを支えられるホームヘルパーに
-心構えと気持ちのケア編-
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コロナ禍だからこそ大切に
口腔ケアで感染症にかからない&かからせない
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利用者の権利も守る!
よりよいサービスは倫理・法令遵守から
- やってしまいがちな実例で考える
介助術[第6回]
- 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
老計第10号[第12回]
- 働きやすい職場づくり[第6回]
- 事例から考える
あいまいゾーン[第10回]
- 高齢者の薬&生活への影響[第4回]
- 障害のある人への支援
- 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け!
知っとこ! 介護ニュース
- ホームヘルパー奮闘体験
- 愛すべきヘルパーな日々
- 実例でわかる、応用できる!
訪問介護の書類の書き方
- バックナンバー販売店リスト
- キラキラ へる★ぱる
- へるぱるPICK UP
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