巻頭特集は「看取りケアを支えられるホームヘルパーに」。実際に経験された方も、経験されたことのない方も、特別なことだと思うことが多いのではないでしょうか。監修の松井奈美先生は、「いつものケアの延長線上に考えてほしい」とおっしゃいます。利用者の自立を目指し、よりよい暮らしをサポートするという、訪問介護に求められる本質は変わらないのだから、と。そのうえで、家族や他の職種と連携していくことや、変化していく利用者の状態に応じた支援ができるよう、知識や心構えを身につけ、その日が来た後には、ホームヘルパー自身の心のケアも大切です。『へるぱる』では、今号を「心構えと気持ちのケア編」とし、次々号の5・6月号では具体的な身体介護の方法などをお伝えする予定です。あわせて活用していただければ、と思います。
また、研修特集①は「コロナ禍だからこそ大切にしたい“口腔ケア”」です。口は感染症の入り口であり出口である、と言われています。感染を恐れる気持ちから口腔ケアの訪問サービスを遠ざけたり、歯科受診をためらうことによって高齢者の全身状態が悪化することが心配されています。注意すべき点をしっかり押さえて、ホームヘルパーも利用者も感染症にかからない&かからせないための注意点をおさえましょう。
研修特集②は「利用者の権利も守る! よりよいサービスは倫理・法令遵守から」です。イラストなどを豊富にわかりやすく解説します。
発売日 2020年12月1日 定価 1,940円(本体1,764円+税10%)