利用者の多くは、何かしらの疾患をもち、薬を使用しながら生活しています。ホームヘルパーとして、利用者が使用している薬への理解を深めることはよりよいサービスにつながります。この連載では、薬の基本的情報に加え、その薬が生活にどう影響するのかを解説します。
糖尿病は、インスリン(糖をエネルギーとして使うために必要なホルモン)が十分に働かないために血糖値(血液中のブドウ糖の量を示す値)が上がってしまう病気です。血糖値が高いまま放置すると血管が傷つき、様々な病気につながる、生活習慣病の1つです。しかし、この血糖値をコントロールするために服用する薬により、血糖値が下がりすぎてしまうこともあり、そこでも問題が起きます。上のイラストは、その低血糖の一例。
ホームヘルパーとしては、利用者の変化を見逃さないように注意し、対応することが大切です。本誌では、変化の現れやすいタイミングや原因、対処法から服薬に関する注意点などを、介護職が関わりやすい点から解説しています。
監修/堀美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携!お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。
イラスト/佐藤加奈子
この記事は『へるぱる 2021年11・12月号』に掲載されています
巻頭特集の「新型コロナウイルス対応 みんなどうしてる? Q&A」は、読者の方に半年ほど前からアンケートをお願いして、進めてきた企画です。本が出る頃、この感染状況が落ち着いていることを願いながら取り掛かりましたが、現実は、世の中も訪問介護現場も長期にわたる対応に疲れています。他の事業所はどういう対応をおこなってきたか、どういう基準を設けているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。この特集では、現場にいる読者の方の声だけでなく、実際に利用者や訪問介護職に陽性者が出た場合の対応なども詳しく掲載しました。最前線で闘う訪問介護職の方に少しでもお役に立つことを祈っています。
また、研修特集は「虐待防止」と「緊急時の対応」を取り上げます。“虐待は介護職の心の余裕が防ぐもの”と話してくださった監修の川内氏にお話を伺い、改めてこのテーマについて考えています。
その他にも最新の情報満載でお届けします。『へるぱる』が事業所の皆様の考えるきっかけや材料になりますように。
発売日 2021年10月1日 定価 2,000円(本体1,819円+税10%)
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新型コロナウイルス対応
みんなどうしてる? Q&A
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介護職の“心の余裕”が
虐待を防ぐ
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医療職に伝える力を磨いて
緊急時に備える
- うつらない うつさない
介助術 新型コロナウイルス感染症予防の観点から[第5回]
- 老計第10号からひもとく
訪問介護計画書の考え方と書き方[第3回]
- コロナ禍における
働きやすい職場づくり[第5回]
- 事例から考える
あいまいゾーン[第15回]
- 高齢者の薬&生活への影響[第9回]
- 利用者・家族等からのハラスメント[第5回]
- 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け!
知っとこ! 介護ニュース
- 愛すべきヘルパーな日々
- 実例をもとに考える
訪問介護の書類の書き方
- バックナンバー販売店リスト
- キラキラ へる★ぱる
- へるぱるPICK UP
- 高齢者が食べやすい 冷凍野菜を活用した時短レシピ
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