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【事例】一部介助の利用者から頼まれた食事の全介助

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【事例】一部介助の利用者から頼まれた食事の全介助

Q 一部介助の利用者から「初めから食べさせてほしい」と頼まれました。対応できますか?

新規契約をして1ヵ月が経過した利用者です。最初のうちは、こぼしながらも自分で食べていたのですが、疲れてしまうのか、最近はホームヘルパーに食べさせてほしいと訴えるようになりました。

訪問介護計画書では、「左手を使って食べることを声かけや見守りで支援する。疲労や震えがあれば食事介助もおこなう」となっているので、介助できなくはないのですが、頑張ればまだ自分で食べられそうなときも介助を求めてきます。

本来は頑張り屋で、入院中は同じ病気の患者さんと「どちらが先に退院できるか」を張り合いながらリハビリに励んでいたそうです。しかし、自宅に戻ってからは、徐々に依存的な言動が目立ちはじめました。

A 全介助は適切ではありません。“自分で食べるメリット”を上手に伝え、自立に向けた支援をおこないましょう。

この利用者の場合、リハビリ中は頑張るけれど、いざ自宅での食事となると、ついつい甘えが出てしまうのでしょう。でも、その要望に応えて介助をしてしまうと、左手の機能が低下してしまうなど、自立とは真逆な支援となり、不適切と判断されます。

 

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

この記事は『へるぱる 2019年3・4月号』に掲載されています

巻頭特集は、「利用者とのコミュニケーションを見直そう」。訪問介護という仕事ならではの利用者との関係作りのコツを、実例をあげながら解説します。他にも、「医療の現場に聞く 感染対策」と、「プライバシーの保護」を、研修特集としてお届け。

老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、書類の実例集、などの好評連載も、更にパワーアップしました! 読者からの要望が多かった“障害福祉サービス”についての連載もスタートします!

へるぱる2019年3・4月号

特集内容

巻頭特集

利用者との

コミュニケーションを見直そう!

研修特集1

医療の現場に聞く

感染対策これが大切!

研修特集2

利用者目線で考える

プライバシーの保護とは?

  • 症状別介護の基本[第1回]
    ─パーキンソン症状─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第1回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第1回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第1回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
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