訪問介護に役立つ!研修資料に使える!へるぱる

身体介護におけるプライバシーへの配慮

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身体介護におけるプライバシーへの配慮

ホームヘルパーとして利用者と関わるとき、どのように行動すればプライバシーを守ることにつながるのでしょうか。訪問時、特に配慮が求められる場面について取り上げます。

私的な領域に立ち入る行為だからこその配慮を

介護度が高くなればなるほど、利用者はケアを担うホームヘルパーに対してプライバシーをさらす必要があります。なかでも、もっとも私的な領域に立ち入る行為のひとつが、身体介護だといえるでしょう。特に、排泄や入浴の場面を見られたくないのは、人として当たり前の感情です。さりげない気遣いで、利用者へ配慮することを心がけましょう。

排泄介助のポイント

  • あらかじめ手順や必要な物品を確認し、陰部を露出する時間を最短にする。
  • おむつやリハビリパンツを交換する際は、可能な範囲で利用者から見えないように工夫をす。
  • 排泄物の処理を手早くおこない、においにも気を遣う。
  • トイレで排泄する場合はできるだけドアの外で見守り、急かすような声かけをしない。
  • 排泄物の観察時、利用者の目の前で記録を取ったり、安易に感想を口にしたりしない。

自分の排泄する姿や排泄物は、本来であれば「絶対に見られたくないもの」です。その人の健康や清潔を保つために必要だからこそおこなう排泄介助ですが、利用者がそのような思いを抱えながらケアを受けているという前提を忘れないようにしましょう。

本誌では訪問時に気をつけたいプライバシー配慮のポイント、介護記録の書き方のポイント、ワークショップのしかたなど役立つ情報を多数紹介しています。

 

監修/株式会社ツクイ ツクイ横浜緑

上梶麻紀子
介護福祉士、介護支援専門員。訪問介護・居宅介護支援の管理者を務めるほか、相談支援専門員としても利用者を支える。

二宮葉月
介護福祉士。訪問介護事業限定管理者・サービス提供責任者を務めながら、研修計画や資料作りも担当。

イラスト/舩附麻衣

この記事は『へるぱる 2019年3・4月号』に掲載されています

巻頭特集は、「利用者とのコミュニケーションを見直そう」。訪問介護という仕事ならではの利用者との関係作りのコツを、実例をあげながら解説します。他にも、「医療の現場に聞く 感染対策」と、「プライバシーの保護」を、研修特集としてお届け。

老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、書類の実例集、などの好評連載も、更にパワーアップしました! 読者からの要望が多かった“障害福祉サービス”についての連載もスタートします!

へるぱる2019年3・4月号

特集内容

巻頭特集

利用者との

コミュニケーションを見直そう!

研修特集1

医療の現場に聞く

感染対策これが大切!

研修特集2

利用者目線で考える

プライバシーの保護とは?

  • 症状別介護の基本[第1回]
    ─パーキンソン症状─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第1回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第1回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第1回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
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