利用者をアセスメントし、理解するよう努めてケアにあたっている管理者、サービス提供責任者、訪問介護職のみなさん。自分自身のことはどれぐらい理解できていますか? 今年度の『へるぱる』では、自分自身と向き合い、自分への理解を深め、ステップアップにつなげていくページを設けました。
自分自身について改めて考えてみる
わかっているようで、実はあまり考えたことがない自分自身のこと。ここではなぜ自分を知る必要があるのかを考え、自分に対する質問を通して自分の内面を改めて見つめてみます。
今号では、まず「エゴグラム」を使って、自分のこころを知っていきます。「エゴグラム」とは、自分の自我(エゴ)の状態を知る心理検査。いわば、自分の「強み」「弱み」を把握するためのものです。気楽に、聞かれた50問の質問にパッと直感で「はい」「いいえ」で答えていきます。例えば「時間を守らないことは嫌です」「人をほめるのが上手です」「よく笑います」など、簡単なものばかり。
誌面には、その50問の質問の答えと、書き込むための表を掲載。そこから見えてくる自分のことをタイプに分けて見ていきます。
担当編集者も、もちろん全問に答えてみました。「へ~、私ってこんな面があるの?」ということがわかって新鮮な発見もありました。ぜひ、事業所のみなさんで取り組んでみてはいかがでしょうか。
監修・執筆/宮下公美子
社会福祉士、公認心理師、臨床心理士。高齢者介護を中心に、地域づくり、認知症ケア、介護現場でのハラスメント等について取材する介護福祉ライター。できるだけ現場に近づき、現場目線からの情報発信をすることがモットー。取材活動をしつつ、社会福祉士として認知症のある高齢者の成年後見人、公認心理師・臨床心理士として神経内科クリニックの心理士、また、某市の介護保険運営協議会委員も務める。著書に『介護職員を利用者・家族によるハラスメントから守る本』(日本法令)などがある。
イラスト/しまだ・ひろみ