訪問介護に役立つ!研修資料に使える!へるぱる

【事例】「寝たまま食べさせてほしい」と頼まれたら

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【事例】「寝たまま食べさせてほしい」と頼まれたら

Q 寝たきりの利用者です。「起きると疲れるので、寝たまま食べさせてほしい」という依頼は受けてもいいのでしょうか?

5年前からパーキンソン病を患っている利用者です。サービス開始当初は、歩行もでき、一部介助で自宅のお風呂での入浴もできていましたが、今では生活面のすべてが全介助状態です。

食事もベッド上でとっています。介護ベッドを起こせば座位保持は可能ですが、それすらも疲れるようで、最近では「横になったまま食べたい」と言うようになりました。

研修では「寝たままで食事介助をしてはいけない」と教わりましたが、実際、介助中につらそうな表情を見せ、半分ほど食べただけで「もういらない」と言うことがあります。このままの支援を続けてよいのか悩んでいます。

A 安全面からも、おいしく食べるためにも、起きて食事をしてもらうことが優先です。どうしても起きられないのであれば、せめて側臥位(そくがい)で対応しましょう。

利用者の状況に応じて、支援内容を検討することは必要ですが、寝たまま食事をするのは、窒息など命に関わる危険が伴います。受け入れるのは難しいでしょう。そのことを、利用者本人にもわかりやすく伝える必要があります。

本誌では食事介助の際に迷いがちな事例と対応のしかたについて詳しく解説しています。

 

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

この記事は『へるぱる 2019年3・4月号』に掲載されています

巻頭特集は、「利用者とのコミュニケーションを見直そう」。訪問介護という仕事ならではの利用者との関係作りのコツを、実例をあげながら解説します。他にも、「医療の現場に聞く 感染対策」と、「プライバシーの保護」を、研修特集としてお届け。

老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、書類の実例集、などの好評連載も、更にパワーアップしました! 読者からの要望が多かった“障害福祉サービス”についての連載もスタートします!

へるぱる2019年3・4月号

特集内容

巻頭特集

利用者との

コミュニケーションを見直そう!

研修特集1

医療の現場に聞く

感染対策これが大切!

研修特集2

利用者目線で考える

プライバシーの保護とは?

  • 症状別介護の基本[第1回]
    ─パーキンソン症状─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第1回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第1回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第1回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
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