1人ひとり異なる感覚を持つスタッフが集まり、運営している介護事業所。皆がバラバラな考えのまま動いていては、事業所としてまとまりに欠けます。事業所としての倫理観を作っていくには、どうすればよいでしょうか。
そのためには、まずは自分の考えが「絶対」ではなく、人によってさまざまな考えがあることを知ることが出発点です。
ほかの考えがあることを知らず(または認めず)Aと考えるのと、ほかの考えもわかったうえでAと考えるのは大きく違います。そのあと、自分たちなりの落としどころを見つけていくというステップを踏んでいくことが大切です。
本誌では、その進め方を詳しく解説します。他にも
- 倫理観はどうすれば養える?
- 感覚は時代とともに変わっていく
など、多様な切り口から考えます。新しい視点から事業所内研修に活用できる内容になっています。ぜひご覧ください。
監修/北田信一
看護師。介護支援専門員。東京都立大塚看護専門学校卒業。精神科病院病棟看護師長、看護専門学校専任教員、介護福祉士養成施設専任教員(教務課長)を経て現在、認知症対応型グループホームPAO経堂、デイサービスPAOすがも運営の傍ら、訪問看護ステーションNew Step練馬で訪問看護に携わる。教員時代より日本社会事業大学介護技術講習会主任指導者を務めるなど、介護技術教育に携わる。
イラスト/しまだ・ひろみ