利用者をアセスメントし、理解するよう努めてケアにあたっている管理者、サービス提供責任者、訪問介護職のみなさん。自分自身のことはどれぐらい理解できていますか?
人は、それぞれ異なる個性を持っています。その個性の影響を受けながら人生経験を積んでいくと、自然と様々な「クセ」が身につきます。クセが悪いわけではありません。まずは自分にどんなクセがあるのかを知って、ケアにもいかしていきましょう。
上のイラストのように、何かが起きたときに、自分に非があるかどうかはさておき「すぐ謝る」という行動の「クセ」。思い当たる方はいませんか? それはなぜでしょう。本誌では、なぜなのか、を解説しています。他にも4つの「行動のクセ」を解説。また、「支援のクセ」&「口グセ」も、それぞれ6つに分けて考えます。
何か不都合を感じたときに、「自分のクセ」が影響していないかを振り返り、変えていく手掛かりになるかもしれません。ぜひ、事業所の皆さんで読んでみてください。
監修・執筆/宮下公美子
社会福祉士、公認心理師、臨床心理士。高齢者介護を中心に、地域づくり、認知症ケア、介護現場でのハラスメント等について取材する介護福祉ライター。できるだけ現場に近づき、現場目線からの情報発信をすることがモットー。取材活動をしつつ、社会福祉士として認知症のある高齢者の成年後見人、公認心理師・臨床心理士として神経内科クリニックの心理士、また、某市の介護保険運営協議会委員も務める。著書に『介護職員を利用者・家族によるハラスメントから守る本』(日本法令)などがある。
イラスト/しまだ・ひろみ