高齢の利用者は持病を持っている人が多く、その中でも、糖尿病患者は特に多いのではないでしょうか。ホームへルパーは医療職ではないですが、「服薬介助」がケアプランに入っている際には、何の薬でどういう特徴があるのか、注意するべきポイントは何なのか、を知っておきたいですね。この連載では、利用者がよく使う薬や病気の情報をQ&A方式で紹介します。
上の図は、糖尿病のメカニズムを簡単に図解したものです。引き起こされる症状が多岐にわたり、合併症の危険が多い点でも注意が必要です。血糖値のコントロールが大切になる病気ですが、低血糖になると意識障害などの重篤なケースに陥る場合もあり、その場合は迅速な対応が必要です。
本誌では、そうしたポイントをわかりやすく解説しています。いざという時に思い出せるよう、事業所のみなさまで確認しながら読んでみてください。
監修/堀美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。