サービス介助士資格を持つ客室乗務員が添乗
2018年11月3日、成田空港からチャーター便で大分空港へ向けて出発したのは、軽度の介護認定を受けた介護予防に取り組む高齢者とその家族。介護を必要とする人でも安心して空の旅が楽しめるよう、サービス介助士の資格を持つ客室乗務員が添乗し、大分県へ1泊2日のツアーをおこないました。
このツアーは、JAL(日本航空)とデイサービス「早稲田イーライフ」を全国に展開する早稲田エルダリーヘルス事業団が共同で実施したもの。高齢者の「もう一度、旅に出たい」という要望に応え、その人自身のペースで安心して参加できることを目的に企画されました。
高齢者が無理なく参加できるよう配慮
旅行中は、体をほぐして血行を良くする「インフライト体操」を大分までの機内でおこない、宿泊先では早稲田大学スポーツ科学学術院の荒木邦子先生によるエクササイズなどを実施。さらには、「早稲田イーライフ」のスタッフや看護師が同行し、参加者の体温・血圧などのバイタル管理など、細やかなサービスがおこなわれました。また、空港までの送迎と観光地を巡る際には専用バスを用意し、長距離歩行に自信がない人でも安心して快適に移動できるよう配慮されました。
今後について、JALは、「ご高齢の方でも躊躇なく旅を楽しめることが当たり前になるよう、これからも『旅の楽しさ・素晴らしさ』をお伝えするさまざまなサービスを創出したい」としています。
監修/高室成幸
ケアタウン総合研究所代表。全国の市区町村、ケアマネジャー団体、社会福祉協議会、地域包括支援センターなどで講演するほか、施設長や管理職向けに人材マネジメントの研修も行う。著書に『30のテーマでわかる!地域ケア会議コーディネートブック』(第一法規)他多数。