利用者から積極的に個人情報を話してきたり、ホームヘルパーのことを知りたがったりすることは少なくありません。信頼関係を築きつつも不要なトラブルを避けるためには、どうすればいいでしょうか。
話を聞いてほしい利用者は多いけれど……
ケアとは直接関わりのない家族についての悩み相談など、利用者の方から必要以上に情報を開示されるというケースは少なくありません。「自分の話を聞いてほしい」「話し相手がいなくて寂しい」という利用者の気持ちに寄り添うことは大切ですが、話の内容にのめり込みすぎるのは考えものです。
具体的な助言や決定的な言葉は口にせず、「それは心配ですね」というように、利用者の気持ちを丁寧に聞き取ることを意識してみましょう。
本誌では訪問時に気をつけたいプライバシー配慮のポイント、介護記録の書き方のポイント、ワークショップのしかたなど役立つ情報を多数紹介しています。
監修/株式会社ツクイ ツクイ横浜緑
上梶麻紀子
介護福祉士、介護支援専門員。訪問介護・居宅介護支援の管理者を務めるほか、相談支援専門員としても利用者を支える。二宮葉月
介護福祉士。訪問介護事業限定管理者・サービス提供責任者を務めながら、研修計画や資料作りも担当。イラスト/舩附麻衣