利用者をアセスメントし、理解するよう努めてケアにあたっている管理者、サービス提供責任者、訪問介護職のみなさん。自分自身のことはどれぐらい理解できていますか?
「自分を知る」「自分のクセを知る」ことに取り組んできたこの連載。最終回の今回のテーマは、「自分を変えていく」です。
「今の自分が大好き」「自分には何の不満もない」。そんな人はきっと少数派。多くの人が自分自身を振り返り、「どうして私はこうなんだろう」「もっとこうなりたい」と、よりよい自分に変わりたいと望んでいるのでは? それなら今日、「変わりたい」という思いを行動に移して。いきなり「理想の自分」にはなれなくても、「変わりたい」という気持ちが「新しい自分」をつくります。
それぞれの「変わる」方法とは、どういうことか。どう考えればいいのか。本誌では、訪問介護の現場でも応用ができるよう具体的な例を挙げながら考えます。自分の弱点を強みに変えることができたら、まったく違う景色が見えるかもしれません。事業所のみなさまで一緒に読んでみませんか?
監修・執筆/宮下公美子
社会福祉士、公認心理師、臨床心理士。高齢者介護を中心に、地域づくり、認知症ケア、介護現場でのハラスメント等について取材する介護福祉ライター。できるだけ現場に近づき、現場目線からの情報発信をすることがモットー。取材活動をしつつ、社会福祉士として認知症のある高齢者の成年後見人、公認心理師・臨床心理士として神経内科クリニックの心理士、また、某市の介護保険運営協議会委員も務める。著書に『介護職員を利用者・家族によるハラスメントから守る本』(日本法令)などがある。
イラスト/しまだ・ひろみ