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統合失調症をもつ人への支援で起こりやすいこと

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統合失調症をもつ人への支援で起こりやすいこと

統合失調症の独特の症状は、本人も、支援者や家族など周囲の人も悩ませます。支援の際、どんなことが起こりやすいのでしょうか。その対応について考えます。

「つらさをわかってくれない」というクレームになる

妄想、幻覚など、被害的な症状があらわれているときの対応の仕方などでクレームになることがあります。

たとえば…
家を訪問したらカーテンを閉め切っていて、「ずっと監視されているんだ」と言われた。
【NG対応】「誰も監視なんてしていませんよ」と否定する。

なぜNG?

本人にとっては、それが現実であり、苦しみの原因。それを簡単に否定されたら、「この人は自分のつらさを理解してくれない」と心を閉ざしてしまうかも。

ではどうする?

本人が感じていることをそのまま受け止め、つらさに共感。本人の言葉をくり返す形で、「監視されているのですね」と返答。「それは嫌で、不安ですね」などと共感する。

ここがポイント!

本人が感じている現実を否定せず受け止めるが、被害的な気持ちを強めないよう、何度も確認したり、無理に同調したりしない。

本誌では、その他の症状から起こりやすいこと、支援のポイントをわかりやすく解説しています。

 

監修/竹林裕直
医療法人正慶会栗田病院診療部長。併設する介護老人保健施設幸正の苑の施設長も兼任。2001年東京医科歯科大学医学部卒業。2008年同大学院修了。東京医科歯科大学附属病院、東京都多摩老人医療センターを経て現職。

取材・文/宮下公美子 イラスト/タナカユリ

この記事は『へるぱる 2019年3・4月号』に掲載されています

巻頭特集は、「利用者とのコミュニケーションを見直そう」。訪問介護という仕事ならではの利用者との関係作りのコツを、実例をあげながら解説します。他にも、「医療の現場に聞く 感染対策」と、「プライバシーの保護」を、研修特集としてお届け。

老計第10号の解説、身体介助術、料理レシピ、書類の実例集、などの好評連載も、更にパワーアップしました! 読者からの要望が多かった“障害福祉サービス”についての連載もスタートします!

へるぱる2019年3・4月号

特集内容

巻頭特集

利用者との

コミュニケーションを見直そう!

研修特集1

医療の現場に聞く

感染対策これが大切!

研修特集2

利用者目線で考える

プライバシーの保護とは?

  • 症状別介護の基本[第1回]
    ─パーキンソン症状─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第1回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第1回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第1回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
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