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高齢者の栄養と関係の深いフレイルとサルコペニア

記事

  • 栄養
  • 生活援助
高齢者の栄養と関係の深いフレイルとサルコペニア

フレイル

加齢に伴い筋力や活動が低下し、健康障害を起こしやすくなっている状態

身体的な要因(サルコペニアやロコモティブシンドロームなど)
社会的な要因(閉じこもり、困窮、孤食など)
心理的・認知的な要因(うつ、認知機能の低下など)

ここがポイント!

フレイルの段階で適切に関われば、健康な状態を維持できる!
フレイルは要介護の一歩手前の段階ですが、「一度なったら治らない」わけ
ではありません。早期発見し、適切にケアすることで、生活機能の維持・向
上を図ることができ、健康な状態へと戻ることが可能だと考えられています。

 

サルコペニア

加齢に伴う筋肉量の減少により筋力や身体機能が低下している状態

筋肉減少症、筋肉減弱症などともいわれ、フレイルの一因にもなる。

【原因】

  • 加齢
  • 活動量の低下
  • さまざまな疾患

そして……

  • 栄養不足(エネルギーやたんぱく質の摂取不足)

【影響】

  • 転倒・骨折
  • 寝たきりなど日常生活が困難になる(要介護状態)
  • 死亡率の上昇
  • さまざまな疾患 など

ここがポイント!

サルコペニアは嚥下機能の低下にもつながる
“筋肉量の低下”と聞くと、手足の筋肉を想像しがちですが、食べ物を飲み込むにも筋肉が必要です。その力が弱まれば、当然、食べることが困難に。その結果、栄養不足→活力や体力の低下→寝たきり状態……と悪循環に陥ってしまいます。

本誌では簡単なテストで利用者の状態がチェックできるポイントなど栄養対策について詳しく説明しています。

 

監修/山口潔
医療法人社団創福会ふくろうクリニック等々力理事長・院長。医学博士。東京大学医学部附属病院老年病科非常勤講師。日本認知症学会専門医・指導医、日本老年精神医学会専門医・指導医、日本老年医学会老年病専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医、日本緩和医療学会指導者研修会修了。

取材・文/植田晴美 イラスト/斉藤かこみ

この記事は『へるぱる 2019年5・6月号』に掲載されています

巻頭特集は、「高齢者の栄養を考えよう」。高齢者の栄養不足が問題になっているなか、どういう栄養が必要なのか、高齢者のフレイルとはどのような状態か、プロの介護職として知っておきたい事は何か、を改めて考えます。

他にも、研修特集として「接遇の心得」のほか、サービス提供記録など現場で必須の「書類の書き方」を例文つきでお届けします。

へるぱる2019年5・6月号

特集内容

巻頭特集

要介護度をあげないために

高齢者の栄養を考えよう

研修特集1

初心とプロ意識を忘れない

「接遇」の心得

研修特集2

例文つき

読み手に伝わる、ケアに生かせる書類の書き方

  • 症状別介護の基本[第2回]
    ─関節リウマチ・変形性関節症─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第2回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第2回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第2回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
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