2023年の5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行し、現在では“普通の生活”が戻りつつあります。とはいえ、感染症のリスクがなくなったわけではありません。そこで、『へるぱる 2024 9・10月』では、今おこなうべき感染症対策とともに、新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響を振り返ることも提案しています。
「偏見や差別などを含めた様々な影響を最小限に抑える」ことも感染症対策の目的
未知の感染症が大流行すると、社会や個人の生活に大きな影響が及ぶことを、私たちはこの数年で体験しました。それらを最小限に抑えることも感染症対策の目的のひとつです。例えば感染症の流行は、社会に以下のような影響を及ぼす場合があります。
- 登校・出社、外出や外食の自粛、病院・介護施設での面会(看取りの場合も含め)の禁止など、行動が制限される。
- 感染者に対する偏見や差別、嫌がらせや争いごとが起こったり、人間関係が壊れたりする。責められるのを恐れ、感染を隠し、受診しない人が出てくる。
本誌では、感染症対策の全体像、自分が感染しないための重要ポイントなど、実践的な内容を取り上げています。ぜひお手に取ってご覧ください。
監修/堀 成美
感染症対策コンサルタント、看護師。民間病院・公立病院の感染症科勤務、聖路加国際大学 助教(看護教育学・感染症看護)、国立国際医療研究センター国際感染症センター(感染症対策専門職)などを経て、フリーランスのコンサルタントとなる(感染症対策・地域や組織のグローバル対策)。保健所のアドバイザーや介護職向けの研修講師など多方面で活躍。
イラスト/細川夏子
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