うつ状態を引き起こす原因には、「心身機能の低下」「近親者との死別」「一人暮らしの孤独感」「社会的孤立」などが挙げられますが、いずれも高齢者にとって身近なものです。働き盛り世代の「うつ」についてはメディアなどで取り上げられることも増えていますが、高齢者の「うつ」もコロナ禍などを経て増加していると言われています。今回は、抗うつ薬を解説するとともに、「うつ」状態にある利用者への支援などに対する情報も紹介します。
- うつ状態と躁状態が交互にみられる「双極性障害」も「うつ」のひとつ
- うつ病の治療には、どんな薬が使用されるの?
- 抗うつ薬を服用している利用者へのケアで、気をつけたいことは?
- ホームヘルパーとして、どんなことができる?
など、知っていそうで知らない知識を『へるぱる 2024 11・12月』ではわかりやすく解説。利用者にも介護職にも、役立つ知識が満載です。
監修/堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」の店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。
イラスト/佐藤加奈子