食事は可能な限り自分で食べるのが大原則。そのためにはまず「正しい姿勢を作る」ことと、「テーブルの高さを合わせる」ことが大切です。
食べやすくて嚥下がしやすい食事の姿勢を作ることで、1日でも長く自分で食べられるようになります。早いうちから環境を整えておくといいでしょう。
食卓いすで姿勢が崩れるようになってきたら、早めに正しい姿勢が作れる車いすの使用を検討しましょう。『へるぱる 2024 11・12月』では、車いすで姿勢を整えるためのチェックポイント、骨盤を安定させるための足代の作り方、テーブルとの合わせ方、ベッド(端座位)での整え方など、実例や写真も交えて解説します。食事のトラブルを防ぐ、大切な「食事の姿勢」を、改めて考えてみましょう。
監修/市川 洌
早稲田大学理工学部卒業。東京都補装具研究所、東京都福祉機器総合センターで福祉機器の研究等に従事したのち福祉技術研究所株式会社を設立。高齢者・障害者に対する各種福祉用具支援やコンサルティング、福祉関連従事者に対する福祉用具支援を中心とした講習会・講演等を積極的におこなっている。著書に『ひとりひとりの福祉用具─福祉用具支援概論─』(日本工業出版)、『滑らせる介助の技術 スライディングシート・トランスファーボードの使い方』(中央法規出版)など多数。
イラスト/藤田侑巳