ドライアイは、目を保護する涙の量が減ったり、涙の質が変化したりすることによって目の表面を涙で十分に潤すことができなくなり、その結果、目の不快感があるだけでなく、目の表面が傷ついてしまう病気です。
原因は様々ですが、高齢者の場合、涙が出にくくなったり蒸発しやすくなったりするため、ドライアイになりやすいと言われています。『へるぱる 2025 1・2月』では、目と涙の構造からその原理をわかりやすく解説しています。
ドライアイの治療の基本は点眼薬ですが、正しい使い方をしないと効果が十分に得られないだけでなく、感染症のリスクなどもあります。また、痛みなどの症状の緩和には、目の周辺を温めることが有効で、そのやり方もホームヘルパーとして知っておきたい知識です。疾患と、それに関連する薬やケアの知っていそうで知らない知識を『へるぱる 2025 1・2月』ではわかりやすく解説。利用者にも介護職にも役立つ知識が満載です。
監修/堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」の店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。
イラスト/佐藤加奈子