訪問介護に役立つ!研修資料に使える!へるぱる

【事例】尿意・便意があいまいな場合の支援

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【事例】尿意・便意があいまいな場合の支援

Q 尿意・便意があいまいなためトイレ介助をしても、不発に終わることが多いです。それでも支援を継続していいですか?

【現在の状況】
2年前にアルツハイマー型認知症と診断され、1年前から介護保険サービスを利用している利用者です。尿意・便意があいまいで、意思表示ができるとき、できないときがあります。一応、紙パンツを着用していますが、本人はまったく気にしていません。むしろ、「トイレに行くのは面倒だから、紙パンツでいい」というときもあります。

できればトイレで介助したいのですが、訪問介護では決められた時間でしか対応できないため、トイレに行っても出なかったり、既に紙パンツに排泄していたりする場合があります。それでもトイレでの排泄介助を継続したほうがよいでしょうか?

A 歩行が自立しているのですからむしろトイレでの排泄介助は継続すべきです。

訪問介護サービスの基本は自立支援です。私たち訪問介護職が自立をあきらめてはいけません。わずかでも可能性がある限り、自立につながる支援、この場合であればトイレでの排泄介助を続けましょう。

本誌では利用者の詳しい情報のほか、対応の考え方を丁寧に解説しています。

 

監修・執筆/能本守康
介護福祉士、主任介護支援専門員、相談支援専門員、日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャー、日本介護支援専門員協会常任理事、(株)ケアファクトリー代表取締役などを務める。著書に『Q&A 訪問介護サービスのグレーゾーン 第3次改訂版』(ぎょうせい)などがある。

イラスト/藤原ヒロコ

この記事は『へるぱる 2019年5・6月号』に掲載されています

巻頭特集は、「高齢者の栄養を考えよう」。高齢者の栄養不足が問題になっているなか、どういう栄養が必要なのか、高齢者のフレイルとはどのような状態か、プロの介護職として知っておきたい事は何か、を改めて考えます。

他にも、研修特集として「接遇の心得」のほか、サービス提供記録など現場で必須の「書類の書き方」を例文つきでお届けします。

へるぱる2019年5・6月号

特集内容

巻頭特集

要介護度をあげないために

高齢者の栄養を考えよう

研修特集1

初心とプロ意識を忘れない

「接遇」の心得

研修特集2

例文つき

読み手に伝わる、ケアに生かせる書類の書き方

  • 症状別介護の基本[第2回]
    ─関節リウマチ・変形性関節症─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第2回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第2回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第2回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
  • みんなの声を聞かせて!
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  • 例文つき
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