ポジショニングの大きな目的は
「褥瘡を作らない」
「拘縮を作らない・筋緊張を高めない」の2つです。
褥瘡は、寝たきりなどによって皮膚に力が加わり続けることで作られるので、クッションなどを使って重たいところの圧を分散させる必要があります。
また関節の動きが硬くなる拘縮は、寝たきりや長期間体を動かさないでいることで作られ、筋緊張は不良な姿勢によって体の自由が妨げられたり、不安や不快を感じると高まります。
利用者1人ひとりの目的をよく理解してケアしていきましょう。
『へるぱる2025 5・6月』では、下肢のポジショニングの基本と実践を解説します。
拘縮があり下肢が交差した人では、どこからどのようにクッションを入れるのか? など、実際の写真でわかりやすく解説。また、体位変換についても、クッションやベッド操作、マットレスなど、福祉用具を使っておこなう方法を確認します。ぜひ、利用者宅で実践してみてください。
拘縮があり下肢が交差した人では、どこからどのようにクッションを入れるのか? など、実際の写真でわかりやすく解説。また、体位変換についても、クッションやベッド操作、マットレスなど、福祉用具を使っておこなう方法を確認します。ぜひ、利用者宅で実践してみてください。
監修/松本多正医療リハビリテーション学修士、認定作業療法士、福祉用具プランナー。
作業療法士の養成校卒業後、福岡県と鹿児島県で急性期から在宅までの医療現場を経験。そこで地域ケアの重要性を実感し介護老人保健施設へ。施設のケアと在宅のケアを結びつけるために施設に積極的に福祉用具を導入し、重度の障害を持っていても家に帰れる施設づくりを行う。現在は生まれ育った北九州市で在宅生活の支援を考えながらリハビリを行う傍ら、子育てを通じた地域ケアにも奔走中。著書に『滑らせる介助の技術』(中央法規出版 共著)など。イラスト/藤田侑巳