温度や湿度が上がってくると気をつけたいのが、熱中症です。政府や自治体による啓発活動の効果もあり、対策の重要性が浸透してきましたが、それでも毎年多くの人が熱中症にかかっています。利用者や自身の健康を守るために、改めて知識をおさらいしておきましょう。
上のグラフは、昨年の熱中症による救急搬送状況。もっとも多いのは高齢者(65歳以上)で、発生場所で多いのは住居です。高齢者は、感覚機能の衰え、認知機能の低下、エアコンを使いたがらない傾向がある、などの理由から、室内で過ごしていても高リスク。でも、熱中症は適切に対処すれば重症化を防げる病気です。
『へるぱる2025 5・6月』では予防とサポートのポイントを解説しています。ぜひ、今年の夏を乗り切る対策の参考にしてください。
監修/遠矢純一郎
桜新町アーバンクリニック院長。総合内科専門医、日本在宅医学会指導医、スウェーデン・カロリンスカ医科大学 認知症ケア修士。1992年鹿児島大学医学部卒業。大学病院・公立病院などの勤務を経て、2000年用賀アーバンクリニック副院長。2004年から在宅医療に取り組み、2009年より現職。東京・世田谷を中心に、多職種チームによる在宅医療を実践している。