熱中症は、例年、5月頃から発症頻度が高くなり7~8月に急増します。救急搬送された人の半分以上を高齢者が占めており、発生場所は住居内が最も多い、という状況から、在宅で利用者の生活を支援する訪問介護職には熱中症の予防と対策が期待されています。
ところで、介護職のみなさんは「熱中症ってどんな病気か、簡潔に説明してください」と言われて、すぐに答えられるでしょうか。そもそもがどういう病気なのか、脱水症との関連は? など、言葉にして確認できると、気をつけたいポイントも見えてきます。『へるぱる2025 5・6月』では
●高齢者が熱中症になりやすい理由
●対策のポイント
●訪問時に異変を感じた時の対処
などを基本からあらためて解説しています。ぜひ、今年の夏を乗り切る対策の参考にしてください。
監修/遠矢純一郎
桜新町アーバンクリニック院長。総合内科専門医、日本在宅医学会指導医、スウェーデン・カロリンスカ医科大学 認知症ケア修士。1992年鹿児島大学医学部卒業。大学病院・公立病院などの勤務を経て、2000年用賀アーバンクリニック副院長。2004年から在宅医療に取り組み、2009年より現職。東京・世田谷を中心に、多職種チームによる在宅医療を実践している。
イラスト/鈴木みゆき