「帯状疱疹は一生に一度しか発症しない」と聞いたことはありませんか? これは、大間違い。しかし、まだまだ、このような間違ったイメージを持っている人も多いのが、帯状疱疹という病気です。
原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、いわゆる水ぼうそうのウイルスのことで、免疫力が低下したときに発症すると言われています。日本人では50代から発症率が高くなり、70代での発症が最も多くなっており、早期発見・治療すれば1か月程度で完治しますが、遅れると、神経痛などのつらい後遺症に長く悩まされる可能性が高くなります。今年の4月からワクチンの定期接種が開始され、費用の一部を公費負担で受けられることからも注目されています。
『へるぱる 2025 7・8月』では、利用者の帯状疱疹に気付くためのポイントやケアの重要性を詳しく解説します。
堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」の店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。
イラスト/佐藤加奈子