高齢者は免疫力が低下しており、健康な若い人なら発症しないような少量の菌でも食中毒を起こしやすいため注意が必要です。命に関わらなくとも、食中毒をきっかけに介護度が1~2段階上がる場合もあります。夏を迎える前に基本の対策を振り返り、しっかり予防しましょう。
上の画像は「食中毒を起こしにくい下ごしらえの順序」を考える問題です。3段階に分けるとして、あなたならどの順序で材料を切りますか? 利用者宅での調理支援はもちろん、自宅での調理にも応用できる考え方です。『へるぱる 2025 7・8月』では、その根拠とポイントを丁寧に解説します。本格的な暑さの訪れの前に、基本の対策を確認しておきましょう。誌面ではその他にも、買い物、冷蔵庫への収納、食べる、保存、などのシーン別に気をつけたいポイントを解説。基本の知識をしっかり理解して、今年の夏を乗り切りましょう。
監修/川鍋仁美
大妻女子大学管理栄養士専攻卒業。管理栄養士。東京都内総合病院にて栄養管理、栄養指導、特定保健指導等に従事したのち独立。栄養セミナー講師や個人栄養相談(離乳食・ダイエット・生活習慣病予防・介護食・嚥下食)のほか、デイサービスでの高齢者への栄養サポートなど幅広い世代の食をサポート。ウェブにてデイサ―ビス勤務の管理栄養士目線で介護食に関する情報を発信中。介護する人もされる人も笑顔になれる介護食づくりを目指す。
イラスト/オカムラナオミ