ポイント
- 湯温の基準を明確に示しながらも、利用者への確認を前提としています。「本人主体」であることがわかる、とてもよい記載です。
- 弱視で腰痛もあるTさんにとって、きわめて重要な留意点です。手順書においては、このように「その人ならでは」の注意点を共有することが大切です。
- 弱視のTさんにとって、環境整備は重要な課題の一つ。「自身で管理しやすいように」という言葉からもわかるように、ホームヘルパーが勝手に整理整頓するのではなく、あくまでもTさん主体で行うことが肝心です。
- 手順書においては、できるだけ具体的な記載を心がけましょう。この例のように、よく買い物に行く店の名前などを共有しておけば、誰が訪問してもスムーズです。
監修/柴田範子(しばた・のりこ)
NPO法人「楽」理事長として、小規模多機能型居宅介護「ひつじ雲」、サテライト事業所「くじら雲」を運営する。神奈川県社会福祉審議会委員。元・東洋大学ライフデザイン学部准教授。『イラストでわかる介護職のためのきちんとした言葉のかけ方・話の聞き方』など、著書も多数。