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「食前」「食間」「食後」の定義を正しく知る

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「食前」「食間」「食後」の定義を正しく知る

薬を飲むタイミングとしては、「食前」「食間」「食後」「食直前」などがあります。各タイミングの目安は以下のようになります。

食前(食事をする30分前)

漢方薬や食欲増進薬、吐き気止めの薬が代表的なもの。

食直前(食事をする5分前以内)

「お箸を持ったら飲む」が目安。糖尿病治療薬の中の速効型インスリン分泌促進薬が代表的なもの。

食間(食事が終わっておよそ2時間後、次の食事のおよそ2時間前)

食事と食事の間の空腹時。漢方薬や胃粘膜保護薬が代表的なもの。「食事中に飲む」という解釈は間違い。

食後(食事が終わって30分以内)

最も多くの薬にあるのがこの指示。理由としては、①食事時間と関連させることで、薬の飲み忘れを防ぐ、②薬によって胃粘膜が荒らされてしまうのを防ぐ、この2つが挙げられる。食後にコーヒーや紅茶を飲まれる利用者の場合、その時間も含めて食事時間と考える。緑茶は影響がないといわれている。

 

堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。

この記事は『へるぱる 2019年5・6月号』に掲載されています

巻頭特集は、「高齢者の栄養を考えよう」。高齢者の栄養不足が問題になっているなか、どういう栄養が必要なのか、高齢者のフレイルとはどのような状態か、プロの介護職として知っておきたい事は何か、を改めて考えます。

他にも、研修特集として「接遇の心得」のほか、サービス提供記録など現場で必須の「書類の書き方」を例文つきでお届けします。

へるぱる2019年5・6月号

特集内容

巻頭特集

要介護度をあげないために

高齢者の栄養を考えよう

研修特集1

初心とプロ意識を忘れない

「接遇」の心得

研修特集2

例文つき

読み手に伝わる、ケアに生かせる書類の書き方

  • 症状別介護の基本[第2回]
    ─関節リウマチ・変形性関節症─
  • 「自立支援」と「重度化防止」の観点で読み解く
    老計第10号[第2回]
  • 事例から考える
    あいまいゾーン[第2回]
  • これからのホームヘルパーに求められる
    服薬の知識[第2回]
  • 介護保険制度をはじめ気になる話題をお届け
    知っとこ! 介護ニュース
  • 知っておきたい
    障害者への支援 いろはの“い”
  • こうしたらうまくいった!
    ホームヘルパー奮闘体験
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