腰痛や体の痛みに関する取り組みは介護報酬の加算につながる
2025年4月、介護職員等処遇改善加算の「職場環境等要件」が改正され、職員の健康を守る重要性がさらに高まっています。
もはや、腰痛や体の痛みは、個人だけの問題ではありません。実際に、介護者が腰痛や体の痛みで働けなくなってしまうと、介護体制に支障が生じ、利用者も安心した生活を続けることが難しくなります。「介護職の体を守る」ことは、ひいては「利用者を守る」ことにもつながります。まずは自分の体を一番に考えましょう。
読者アンケート1位は「腰痛」
「体の痛み&悩み」に関する読者アンケートでも、腰痛は圧倒的1位でした。腰痛は、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など医学的な原因が明らかな特異的腰痛と、診察や検査をしても原因が特定できない非特異的腰痛の2つに大きく分けられます。腰痛で受診する患者の多くが、原因が特定できない非特異的腰痛と診断されています。
『へるぱる 2025 9・10月』では、
- 腰痛がなぜ起こるのか?
- 予防のポイント
- 腰痛対策の5つの行動習慣
など、1人でも多くの方に読んでいただきたい情報を掲載しています。事業所内研修の資料としてもぜひご活用ください。
監修/下元佳子
理学療法士。17年間病院に勤務した後、合資会社オファーズを設立。訪問看護、訪問介護、子どもの通所介護の事業所を運営。「二次障害を引き起こさない福祉用具ケア」を普及させるため、一般社団法人ナチュラルハートフルネットワークを設立し代表理事を務める。高知市内に拠点を置き、福祉用具の展示・相談から人材育成のための研修等を行っている。
イラスト/morockme