身体的フレイルの指標となる四肢骨格筋量などを計測
2065年には人口の38%以上が65歳以上となる、超高齢社会へ向かっている日本。高齢化が進むなかで、タニタが着目したのが「フレイル予防」です。なかでも、寝たきりや要介護状態につながる身体的フレイルに着目し、その早期発見の指標となる四肢骨格筋量やSM(I骨格筋指数)などを計測できる「フレイル体組成計」を2月1日に発売しました。
こちらは、高齢者施設や医療機関向け商品ですが、「今後、フレイルという言葉の認知度や理解度が高まったタイミングで、個人向け製品の商品化も検討していきたい」(同社広報課)としています。
運動機能を点数で確認でき、生活機能向上につながる
さらに、タニタの運動機能分析装置「zaRitz(ザリッツ)」(※)と組み合わせて計測することで、身体的フレイルの状態を点数(150点満点)で確認することができます。数値で客観的に見ることができるため、高齢者自身の行動変容につながり、フレイル予防に役立てることができます。
体験者のコメント
- 簡単に計測できて、こんなに多くの項目を知ることができるなんてすごい。
- 筋量、筋力とも低いと思っていたので、測ってもらい標準だったから安心した。
- 最初の計測から1カ月の間、筋力とバランスを高める運動をおこない、今では手すりを使わず階段を上れるようになった。ものすごくうれしい。
※いすから立ち上がるだけで、脚の筋力とバランスの状態を計測し、「パワー」「スピード」「バランス」の3項目で評価する装置。
監修/高室成幸
ケアタウン総合研究所代表。全国の市区町村、ケアマネジャー団体、社会福祉協議会、地域包括支援センターなどで講演するほか、施設長や管理職向けに人材マネジメントの研修もおこなう。著書に『30のテーマでわかる!地域ケア会議コーディネートブック』(第一法規)他多数。