高齢者は、空気が乾燥する冬場はもちろん、夏でも皮膚が乾燥しやすく、ドライスキン(乾燥肌)がみられることがあります。おもな原因として、加齢により汗や皮脂の分泌量が減少し、皮膚のバリア機能が低下してしまうことが挙げられます。
ドライスキンで大きな問題になるのがかゆみ。乾燥するとかゆみを感じることが多く、無意識に、また寝ている間に掻いてしまうこともありますが、掻くことでさらにかゆみが増す悪循環に。
『へるぱる 2025 9・10月』では、利用者のかゆみへの対応、保湿剤の正しい使い方、入浴や食事によるドライスキン予防、などを解説します。かゆみに寄り添えるのは、利用者の身近にいるホームヘルパーならでは、と監修の堀先生。ぜひ、ケアの参考にしてください。
監修/堀 美智子
薬剤師。帝京大学薬学部医薬情報室を経て、1998年医薬情報研究所/(株)エス・アイ・シー設立に参画。現在は医薬情報部門責任者。東京・八王子「公園前薬局」の店頭にも立ち、生活者の視点から医薬情報を発信している。著書に『介護職必携! お年寄りの薬おたすけブック』(メディカ出版)、『処方せん・店頭会話からの薬剤師の臨床判断』(じほう)などがある。
イラスト/佐藤加奈子