「おむつを当てる際、どんなことに気をつけていますか?」と聞くと、多くの人が「漏れないように……」と答えると思います。では、「漏れないように当てる」とはどういう当て方でしょうか。 漏れないようにと何枚もパッドを重ねたり、必要以上に大きなパッドを当ててしまったりしていませんか? よかれと思ってやったことが、かえって漏れやすい状況を作ってしまうことも少なくありません。
『へるぱる 2025 9・10月』では、オムツの適合ポイント = 吸収量、当て方、サイズ をあらためて見直し、おむつが姿勢に及ぼす影響なども丁寧に解説。
また、監修の松本先生のおすすめは、介護者同士で、普段しているやり方でおむつを当ててみること。実際におむつを装着する体験をして意見を言い合い、より適切な方法はないか見直していくことがスキルアップにつながります。
監修/松本多正
医療リハビリテーション学修士、認定作業療法士、福祉用具プランナー。作業療法士の養成校卒業後、福岡県と鹿児島県で急性期から在宅までの医療現場を経験。そこで地域ケアの重要性を実感し介護老人保健施設へ。施設のケアと在宅のケアを結びつけるために施設に積極的に福祉用具を導入し、重度の障害を持っていても家に帰れる施設づくりを行う。現在は生まれ育った北九州市で在宅生活の支援を考えながらリハビリを行う傍ら、子育てを通じた地域ケアにも奔走中。著書に『滑らせる介助の技術』(中央法規出版 共著)など。
イラスト/藤田侑巳