水の入手は困難に。
最低でも1人24Lは備蓄を
断水の原因は、水道管の破損と停電による給水設備の停止で、すぐには復旧しません。一方、給水車の数は少なく、病院など人命救助のための給水が優先され、水の入手は大変困難になります。「24Lは多いのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、何もしなくても1日に約2.5Lの水分が体から失われます。可能であれば、もっと備蓄しましょう。
また、たとえ給水車が来たとしても、
- 長時間並んでも、もらえるのは3Lほど
- 重くて持ち運びに一苦労
といった問題が被災地ではたびたび起こっています。
『へるぱる 2025 9・10月』では、この他に、電気、ガス、その他の備えについても取り上げています。南海トラフ巨大地震を想定すると、これまでの常識では命を守れません。本当に必要な対策を知って、今日から取り組んでいきましょう。
監修/菊池顕太郎
減災アドバイザー、NPO法人せたがや防災士会理事、株式会社トップギア代表。福祉施設・事業所、保育所、自治体、企業などを対象とする勉強会やイベントで防災対策に関する講演をおこなっている。被災地の実情に詳しく、「本当に役立つアドバイスを得られる」と好評。他に、避難所の課題解決、防災用品の開発・販売などに取り組んでいる。
イラスト/ながたかず